御用聞きと店舗のハイブリッド化が未来を拓く

価格競争が激烈化し、疲弊、縮小していく日本の小売業界。この逆風のなかで求められる新たな価値の創造について、前日本フランチャイズチェーン協会会長で、現在、日本小売業協会会長を務める土方清氏に尋ねた。

「いまの小売店はどこも効率的にシステム化されており、顧客とのコミュニケーションがとりづらくなっている」と語る土方氏

販売手法から製品開発、顧客サービスにこれまでにない付加価値の創造を求められる現代。コンビニエンスストア、サークルK(現サークルKサンクス)の設立を手がけ高度成長期から現在に至るまで、小売業界の盛衰をつぶさに経験してきた日本小売業協会会長の土方清氏は、過去の成功体験に縛られない業種業態の変革こそがこれからのカギを握ると語る。

〝一億総中流〟という言葉が流行した日本の高度成長期、消費者は誰もが他人と同じような生活を求め、同じような商品を買い求めた。土方氏は「十人十色ではなく十人一色でした。小売業は商品のボリュームゾーンさえ抑えておけば、売上を伸ばすことができた」と当時を振り返る。

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