JAいなばが太陽光PPAを初採用 カントリーエレベーターに再エネ供給

(※本記事は「JAcom 農業協同組合新聞」に2025年3月21日付で掲載された記事を、許可を得て掲載しています)

JAいなば(富山県小矢部市)は、JA三井リースの再生可能エネルギー分野における戦略事業子会社JA三井エナジーソリューションズ、農林中央金庫およびアイ・グリッド・ソリューションズが共同で出資するサーキュラーグリーンエナジー合同会社とPPAを締結。JAいなば東部第2カントリーエレベーターの屋根に自家消費型太陽光発電設備を設置することについて合意した。 

JAいなば東部第2カントリーエレベーターの屋根に設置された自家消費型太陽光発電設備
JAいなば東部第2カントリーエレベーターの屋根に設置された自家消費型太陽光発電設備

JAいなばは、肥沃な大地と清らかな水に恵まれた砺波平野で、"メルヘンのまち"小矢部市にちなんだ「メルヘン米」や、豊富な栄養素を含み、高い美容・健康効果が期待されるハトムギの生産量で日本一を誇る。一定の基準で栽培された1等米コシヒカリのみを厳選した「メルヘン米」の生産全般において環境負荷軽減に取り組んでおり、近年は、被覆肥料のプラスチック殻の排水抑制や、プラスチック製農業資材のリサイクルを実施。また、消費者を生産現場に招いて発信することで安心・安全の向上に努めている。

こうした環境負荷軽減に向けた取組みの一環として今回、「メルヘン米」の乾燥、調製、貯蔵等を行う東部第2カントリーエレベーターの屋根(写真)に自家消費型太陽光発電設備を設置。この取組みによる電力供給は年間約14万4170kWhが見込まれ、JAいなば東部第2カントリーエレベーターの消費電力の約15%に相当する電力を再生可能エネルギーに切り替えることになる。

Scope1・2に相当するGHG排出量の削減と脱炭素化が進展し、年間GHG排出量約86.7トンが削減される見込み。同時に、自家消費型太陽光発電により使用電力や燃料等の削減が見込まれることから、施設の運営に要する経済的なコストも抑えることが期待できる。

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