AIについてあまり知らない人ほど、AIを生活に取り入れることに寛容になる
(※本記事は『THE CONVERSATION』に2025年1月20日付で掲載された記事を、許可を得て掲載しています)

人工知能の急速な普及に伴い、人々は「日常生活でAIを取り入れる可能性が最も高いのは誰なのか?」と疑問を抱いている。多くは、AIの仕組みを理解し、技術に精通した人がAIの導入に最も熱心であると考えている。
しかし驚くべきことに、我々の新しい調査(Journal of Marketing誌に掲載)では、その逆であることが判明した。AIに関する知識があまりない人ほど、このテクノロジーを使うことに前向きなのだ。私たちは、この採用傾向の違いを「低リテラシー - 高受容性」リンクと呼んでいる。
この関連性は、様々なグループ、環境、国にまたがって現れる。例えば、27か国にわたる市場調査会社イプソスのデータを分析したところ、AIリテラシーの平均値が低い国の人々は、リテラシーの高い国の人々よりもAI導入に前向きであることが明らかになった。
同様に、米国の大学生を対象とした我々の調査では、AIに対する理解が浅い学生ほど、学業課題のようなタスクにAIを使用する傾向があることがわかった。
この関連性の背景には、かつて人間にしかできないと考えられていた仕事を、AIが行うようになったことにある。AIが芸術作品を創作したり、心のこもった返事を書いたり、楽器を演奏したり、その様子はまるで魔法のようで、人間の領域に触れているかのように感じられる。
続きは無料会員登録後、ログインしてご覧いただけます。
-
記事本文残り83%
月刊「事業構想」購読会員登録で
全てご覧いただくことができます。
今すぐ無料トライアルに登録しよう!
初月無料トライアル!
- 雑誌「月刊事業構想」を送料無料でお届け
- バックナンバー含む、オリジナル記事9,000本以上が読み放題
- フォーラム・セミナーなどイベントに優先的にご招待
※無料体験後は自動的に有料購読に移行します。無料期間内に解約しても解約金は発生しません。