「新しいTwitter」? Blueskyとは 他SNSとの違いや共通点について

(※本記事は『THE CONVERSATION』に2024年12月5日付で掲載された記事を、許可を得て掲載しています)

分散型SNSとして注目されている「Bluesky」
2024年の選挙を契機に数百万人が参加し、Blueskyは注目を集めている。

Twitterの「葬式」で何を語りますか?

私たち研究チームは、Twitterから他のプラットフォームに移行した人々に関する調査の一環として、上記の質問を1,000人以上のSNSユーザーに投げかけた。回答は下品なものから詩的なものまでさまざまだったが、共通していたのは「Twitterは素晴らしいプラットフォームだったが、その時代は終わった」という認識だった。

「Twitterのおかげで世界は良くなり、消えたことでさらに良くなった」

「少しのことで多くが失われる」

「最良の瞬間には素晴らしい可能性を感じたが、今は健全な場へ移れることがうれしい」

多くの人にとっては、新たな道を探すべきタイミングだった。

2022年10月にイーロン・マスク氏がTwitter(現在のX)を買収して以来、このプラットフォームからの大量離脱が報告されており、その移行先について多くの議論が繰り広げられてきた。私自身も、オンラインコミュニティの研究者として、このテーマに関する執筆を行った一人である。

分散型SNSのMastodonは、マスク氏の買収後すぐに注目を集め、多くの新規ユーザーを獲得した。また、2023年7月にはMetaのマイクロブログプラットフォーム「Threads」が初日に3000万人のユーザーを獲得した。他にも2023年にはいくつかのTwitter代替プラットフォームが登場し、小規模なユーザーベースで存続しているものもあれば、すでに閉鎖されたものもある。しかし、現在の話題の中心Blueskyである。

懐かしさを求めて

Blueskyは2019年、当時のTwitter CEOジャック・ドーシー氏の指導のもとでTwitter内の研究プロジェクトとして設立された。その後、Twitterとの関係を断ち切り、マスク氏の買収を契機に独立した企業となった。Blueskyの目標は、Twitterが採用するための分散型SNSの標準を構築することだった。この点で、BlueskyはMastodonと似ており、異なるサーバー間で相互運用性を持ち、ユーザーがデータやネットワークをサーバー間で移動できる仕組みを提供している。

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