網膜疾患遺伝子治療のレストアビジョン シリーズAで18.7億円を資金調達

レストアビジョン(東京都港区)は、2023年12月17日、シリーズAラウンドの資金調達を完了し、18.7億円を調達したと発表した。レストアビジョンは、網膜疾患の患者の治療を目指し、キメラロドプシンを治療用遺伝子として用いる遺伝子治療薬「RV-001」の研究開発を進めている。

調達した資金は、主要開発品であるRV-001のグローバル開発を推進する費用へ充当する。同時に、他の候補製品も含めた研究開発費用や、経営管理の体制強化、人員拡充にも用いていく。RV-001の主な対象疾患は網膜色素変性症で、国内の失明原因第2位を占める指定難病であり、全世界では数百万人規模の患者がいると見られる。

レストアビジョンは、国立研究開発法人日本医療開発機構(AMED)が実施する「創薬ベンチャーエコシステム強化事業」において、支援対象の創薬ベンチャーに採択された。また、リード投資家のRemiges Venturesを含む4社がAMEDの認定VC(月刊事業構想2023年11月号参照)となっており、こちらからの投資資金を合わせることで、レストアビジョンは数十億円規模の開発資金を確保することが可能になる。これらを活用して、遺伝性網膜疾患の患者に対する国内外での臨床試験準備を進める計画だ。

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