リアルタイム技術のセック、JAXA宇宙戦略基金の月面資源探査プロジェクトに採択

社会公共・先端分野のリアルタイムソフトウェアを専門とする株式会社セックは2月10日、JAXAが公募する「宇宙戦略基金事業(第二期)」の技術開発テーマ「月面インフラ構築に資する要素技術」に採択されたと発表した。

セックは1970年設立。「社会の安全と発展のために」をスローガンに、交通・防衛・医療・環境エネルギーなどの社会基盤システムから、科学衛星・ロボット・車両自動走行などの宇宙先端領域まで、リアルタイム制御ソフトウェアを幅広く手がけてきた。

採択された研究開発テーマは「水・金属元素探査装置のフライトモデル開発と月面資源量の実測」。将来の持続的な月面活動では地球からの物資輸送コストが最大の課題となるため、月面に存在する水や金属元素を現地で調達する技術の確立が不可欠とされる。

米国主導のアルテミス計画をはじめ各国が月面拠点の構築を進めるなか、月面資源の現地調達(ISRU)技術は宇宙開発の経済性を根本から変える可能性をもったテーマである。

本プロジェクトでは、広角分光カメラ、中性子・ガンマ線センサ、レーザー誘起プラズマ発光分光計、顕微分光カメラの4種の観測装置を組み合わせ、資源元素の発見から濃度・総量の評価、さらには「どの鉱物にどの元素が濃集しているか」という存在形態の特定までを月面その場で実証することを目指す。

プロジェクトは東京大学を代表機関とし、立命館大学・京都大学のほかトプコンやispace、大林組など産学計16機関が参画する。セックは立命館大学を中心とする開発チームに加わり、4種の観測装置のうち広角分光カメラと顕微分光カメラのシステムインテグレーションおよび制御ソフトウェア開発を担う。科学衛星や月面ロボットなど宇宙機搭載ソフトウェアで培った実績を活かす。