武蔵野銀行 地域課題を解決するエコシステムの構築を

2022年に創業70周年を迎えた武蔵野銀行。創業以来、「地域共存」「顧客尊重」をテーゼに掲げ、埼玉経済を支える地域銀行として総合金融サービスの向上に努めてきた。近年は、地域商社による非金融サービスも含め、地域№1のソリューション提供により、埼玉の未来を切り拓く銀行像を標榜している。

長堀 和正(株式会社武蔵野銀行 取締役頭取)

埼玉県に本店を置く
県下唯一の地方銀行

1952年に大宮(現、さいたま市)で創業した武蔵野銀行は、埼玉県に本店を置く県下唯一の地方銀行だ。戦後復興の本格化に伴い、1949年に一県一行主義が見直され、増大する企業の資金需要に応える新銀行設立の機運が高まる中での創業だった。

「当行は創業以来、『地域共存』『顧客尊重』を経営理念に、埼玉県内の中小企業と個人のための地域銀行として活動してきました。その結果、バブル崩壊後の不良債権による痛手も比較的軽微に留まり、金融再編が進む中でも、地域のお客さまと手を携えながら幾多の危機を乗り越えることで、地域経済の発展とともに成長を遂げることができました」と取締役頭取の長堀和正氏は語る。

草加市出身の長堀氏は、1984年に立教大学を卒業し、武蔵野銀行へ入行。支店長時代にリーマンショックを経験し、常務取締役、専務取締役を経て、2019年6月に現職に就任した。総合企画部長だった2013年には、同行初の長期ビジョン「MVP(Musashino Value-making Plan)~埼玉に新たな価値を創造する『地域No.1銀行』~」と中期経営計画の策定を取りまとめた。そのとき、長堀氏が打ち出したのが「地域No.1銀行」というビジョンだった。

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