業界の課題をチャンスと捉え 事業領域拡大で次なる成長ステージへ

2024年で創業77年目を迎えるコンドーテック。強靭な在庫力と物流力で約5万アイテムの建設資材を取り扱う。地域密着型の販売体制、多様化するニーズに応じた新製品開発、M&Aによる周辺事業の拡大。2040年に売上高3000億円を目標とする長期ビジョンの実現へ向けた同社の成長戦略とは。

濵野 昇(コンドーテック 代表取締役社長)

修繕・メンテの需要増を見込み
M&A戦略で成長を加速

建築・土木の建設資材から、電材や鉄道、工場内の間接材など、幅広い資材を取り扱うコンドーテック。現在、日本各地に在庫機能を持つ49拠点の営業店を持ち、あらゆる地域での即納体制を整えている。また、北海道、茨城、滋賀、福岡に製造工場を有し、需要地に最も近い拠点から自社製品や商品を供給する、地産地消の生産体制も整える。

「物流の2024年問題が叫ばれるなか、建設資材をこれだけ全国へデリバリーできる会社は少なく、これがコンドーテックの強みとなっています」と、同社の濵野昇氏は胸を張る。

長い歴史のなかでターニングポイントはいくつかあるが、特に同社の成長に大きく寄与してきたのが、2010年の三和電材の子会社化から始まるM&A戦略。2019~21年にかけ、維持修繕分野を強化するため、仮設足場等の架払工事を行う企業3社を買収。2021年には、軽量化へのニーズに対応するべく、アルミ押出型材等の製造開発事業を行う栗山アルミを買収した。

「コンドーテックを軸にして、シナジーの期待できる周辺分野を広げていくことで、隣接する業界への進出やネット事業の拡大などを進めてきました。M&Aは今後も、当社の成長を加速するための重要な戦略と位置付けています」。

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