ハードウェア高度化で広がる市場 AI時代のものづくりを支援

製造業向けのFA部品や金型部品、消耗品を世界の顧客に供給するミスミ。2026年4月に就任した清水新社長は、これまで強みとしてきた「顧客時間価値」をさらに超える価値の提供をめざす。フィジカルAIの到来で顧客の現場が広がるいま、既存の枠にとらわれず自ら問いを立てる人材を育て、変革を加速させる。

清水 新(ミスミグループ本社 代表取締役社長)

製造業向けのファクトリーオートメーション(FA)関連部品や金型部品、消耗品を、世界33万社超の企業に向けて製造・販売するミスミグループ本社(ミスミ)。2026年4月に新しく社長に就任した清水新氏は、これまで同社が掲げてきた「顧客時間価値」を超え、さらなる価値を提供していく考えだ。

3つの価値を顧客に提供
距離を縮めるしくみを考える

清水氏は、自社が提供する価値を3つに分類している。第1が「商品力」。機能性や品質、価格といった商品そのものの魅力である。第2に「売り場としての魅力」、すなわちミスミの800垓に上る膨大な品揃えのなかから欲しいものを簡単に探し出せること。そして第3が「提供条件」だ。翌日に届く、あるいは指定日にまとめて届くといった製造現場のラインに合わせたジャストインタイム納品こそ、同社の強みの核心にある。

製造業の現場では、部品が1つ欠ければラインが止まってしまう。「切らさない、止めない」ことに大きな価値があると清水氏は言う。時間価値という一語を、事業ごとの具体的な顧客価値へと、理解しやすい形で提示していく。

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