都築電気 保守で培った信頼を成長の力に サービス型ICT企業へ

通信設備の保守から歩みを始め、社会基盤を支え続けてきた都築電気。2026年5月に中期経営計画を刷新した吉田克之社長は、強みである「人と対話で築く信頼」を土台に据える。AIが事業環境を一変させるいま、既存の枠を超え、サービス型企業への変革と非連続な成長へと舵を切る。

吉田 克之 都築電気 代表取締役社長

ICTサービス企業として知られている、東証プライム上場の都築電気。2026年5月、新たな中期経営計画「Trust & Challenge 2029」を発表した吉田克之社長は、同社が長年培ってきた「信頼」を起点に、プロフェッショナルサービスカンパニーへの変革を加速させる考えだ。

止められない設備を支える
機器の保守管理が育んだ企業風土

都築電気の歴史は長く、1932年の創業時は名古屋で電話交換設備の設置・保守事業を手掛けていた。NTTの前身である電電公社が生まれるさらに前、逓信省の時代から、社会の根幹をなす通信設備の維持を引き受けてきた。電子計算機の登場により、その販売へと領域を広げ、通信と情報処理の世界で事業をつくってきた。高度成長期に半導体・電子部品などの販売にも参入、電子デバイス事業として成長させたが、こちらは2024年に売却し、経営資源をICT領域へと集中させている。

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