パッケージから日本茶の未来を変える ポジティブ思考で常に挑戦
食品パッケージの企画・製造・販売を手がけ、日本茶の茶袋ではトップメーカーの株式会社吉村。世の中の変化に常に敏感に、挑戦を恐れず変わり続けることで成長を遂げてきた。「パッケージで未来を創る」と話す3代目社長の橋本久美子氏に、同社の成長の軌跡や今後のビジョンについて聞いた。
吉村は1932年、橋本氏の祖父である初代が東京・品川で創業した。その頃、大森海岸を中心に栄えた海苔産業が主な顧客だった。小さな家内工業だったが、次第に日本茶の袋にも手を拡げていく。1973年には2代目が大きな設備投資を決断し、アルミ箔を使用したラミネート袋の製造を開始。日本茶のパッケージに特化したメーカーへと進化を遂げた。その後、若者を中心に日本茶の需要が低迷するなか、2005年に父親からバトンを受け継いだのが橋本氏だ。2008年にはhp(ヒューレット・パッカード)のデジタル印刷機の初号機を導入。前例のなかったデジタル印刷のパッケージ袋の市場を切り拓いてきた。
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