組織横断的なデザイン室を設置 コクヨが目指すデザイン経営
日本を代表する文具メーカーであるコクヨは、ビジネスのコアにデザインを据えて企業価値とブランド力を高めている企業のひとつだ。その基盤構築の立役者である同社クリエイティブ室室長の鹿野喜司氏とアートディレクターの佐々木拓氏に話を聞いた。
(文・矢島進二 日本デザイン振興会 常務理事)
鹿野喜司 コクヨクリエイティブ室室長(右)
佐々木拓 同アートディレクター(左)
コクヨは2021年度グッドデザイン賞を9件受賞したが、品川本社「THE CAMPUS」や、文具シリーズ「エクス」、ホワイトボードシート「パピエボード」を目にした時、同社のデザインが明らかに変わってきたと実感した。調べるとデザイナー情報にどれも「ヨハク_デザインスタジオ」という内部なのか外部組織なのか一見わからないクレジットがあった。また千駄ヶ谷に同社の直営施設「THINK OF THINGS」が17年にオープンしたが、どのような目的でどんなチームが運営しているかが気になっていた。
グッドデザイン賞を受賞した文具シリーズ「エクス」
今回の取材で、「ヨハク_デザインスタジオ」は対外的な呼称で、正式には同社の「クリエイティブ室」であること、そして「THINK OF THINGS」は鹿野氏と佐々木氏を中心メンバーに運営されていることが判明した。
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