精神的豊かさが求められる時代、「心を満たすエンタメ」で世界へ

「JK文化」の代名詞ともいえるプリントシール。今もなお瞳を大きく、肌を美しくしたりできるなど機能の進化が続いている。オムロンの新規事業から独立したフリューはプリントシール事業を皮切りに事業を積み上げ、「心を満たすエンタメ」を武器として海外展開も視野に入れる。

三嶋 隆(フリュー 代表取締役社長)

オムロンの技術を携え、サラリーマンから経営者へ

アミューズメント施設で見かけるプリントシール機(プリ機)。1990年代に登場して女子高校生を中心に大ヒット、当時のブームをご記憶の方もいるだろう。フリューは1997年、前身のオムロン時代にプリ機事業にて創業。2007年の会社設立や2015年の東証一部上場を経て、プリ機のほかにもアミューズメント専用景品(プライズ)やウェブサービスを手がけ、近年では人気コンテンツのキャラクター版権を活用したグッズやアニメ、オリジナルゲームの制作にも幅を広げるエンタテインメント企業だ。

プリ機では10~20代の可愛く“盛りたい”ニーズの多様化に応えるため、機能や写りのバリエーションを豊富にラインナップ。最新機種『猫と彼女。』ではZ世代がSNSにアップしたくなる魅力を盛り込む

アミューズメント専用景品(プライズ)では、ファンシー・コア・アーティストと様々なジャンルを商品展開し、ファンを飽きさせない。写真はオリジナルキャラ『ねむネコ』

そんな同社のルーツは、未来予測理論として名高い『SINIC理論』を提唱した電機メーカー・オムロンにある。20年ほど前、オムロンではSINIC理論に基づき、次の時代の人々のニーズを満たす領域としてヘルスケア事業とエンタテインメント事業を開始した。

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