液晶メーカーがヘルステックに参入 産学連携でドライバーの健康管理

産業用や車載用の様々な製品に向け液晶モジュールを提供するジャパンディスプレイ。新しくB to Bサービスとして開始するのは、スマートリングによる従業員の健康管理だ。岡山大学などと共同で、ドライバーの健康管理と輸送の安全性向上に向けた共同研究にも着手する。

記者会見で発表するジャパンディスプレイ代表執行役会長CEOのスコット・キャロン氏

ジャパンディスプレイ(JDI)は、スマートリングによる健康見守りサービス「Virgo(ヴァーゴ)」の提供を開始すると2024年2月6日に記者会見で発表した。まずは、従業員の健康状態を把握・改善したい企業や組織向けに提供する計画だ。

液晶ディスプレイメーカーが
健康管理用の指輪を開発

JDIは国内電機メーカーの液晶ディスプレイ事業の中でも、中小型液晶パネル事業を再編して2012年に発足した企業だ。主力事業では10年連続で赤字が続いており、2019年からはいちご・アセットマネジメントグループの支援の下で経営再建を目指している。現CEOのスコット・キャロン氏はいちごグループの創業者だ。

今回発表した新サービスの開発プログラムは、キャロン氏が会長に就任した2021年に立ち上げた。JDIの社内には、液晶ディスプレイの研究・開発・製造に必要な様々な技術が蓄積されている。それをもとに、スマートリングに搭載するためのフレキシブル基板上に形成した有機光検出器(OPDセンサー)を製作した。リングが取得したバイタルデータを表示するスマートフォンアプリや、データを保存するためのクラウドシステムも構築し、2年半かけてサービス化にこぎつけた。スマートリングとスマホアプリ、クラウドの連携により、心拍数、血中酸素、睡眠時間、歩数、消費カロリーなどのデータを自動的に取得する。新しいOPDセンサーにより指輪として違和感のない装着感を可能にした。

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