食を考え続ける挑戦者 フランスパンが、日本の日常に根付く日まで
フランスの伝統的食文化であるバゲットの異文化通訳。創業から約四半世紀を経て、「フランスパンならメゾンカイザー」と消費者に言わしめるブランドを確立。さらなる高みを目指して、また走り始める。
ブーランジェリーエリックカイザージャポンの木村社長(左)は、雰囲気の良い店舗づくりのためにはES最大化が欠かせないと話す
会社の存在意義を意識する
三者が喜びを分かち合う場
── 本日はお忙しいなか、貴重なお時間いただきお礼申し上げます。先ずは、木村さんのビジネスパーソンとしての軌跡について教えていただけますか。
新卒入社したのは保険会社でして、6年間法人営業に勤しみました。パン業界では遅咲きです。フランスでは、15歳で業界入りする人も少なくないですからね。27歳で初めてパン業界に入ったので、なんとか遅れを取り戻そうと、最初に理論を徹底的に身に着けることにしたのです。そこで、ファミリーのつてを辿って米国製パン協会(AIB)で小麦をテーマに発酵学を学びました。その後、ニューヨークの有名パン屋で夜勤スタッフとして研修を終えてから、パリに移り、エリック・カイザー氏のもとで住み込みスタッフとして働き始めました。
── 昔の書生みたいですね。
ええ、ただ働きでしたが、一日3つぐらいパンをもらって食いつないでいました。その努力が認められたのか、別ブランドですが、カイザー氏プロデュースのお店をテルアビブに出すことになり、イスラエルに異動。技術指導を含めて店舗運営のサポート業務を経験しました。遠い昔の話ですが。
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