ピックルスの成長戦略と新事業開発 漬物で野菜の元気を届ける

1977年創業の漬物メーカー、ピックルスコーポレーションは2022年9月、持株会社体制に移行した。2020年には埼玉県飯能市で、健康や発酵をテーマとした複合商業施設「OH!!!」を開設、農業子会社からは海外輸出も始めるなど、新たな事業領域にも挑戦し続けている。

影山 直司(ピックルスホールディングス 代表取締役社長)

2009年発売の
「ご飯がススムキムチ」が大ヒット商品に

ピックルスホールディングスの完全子会社であるピックルスコーポレーションは1977年に東海漬物の子会社、東海デイリーとして設立された企業だ。常温で出荷・保存されるパッケージの漬物が主流だった当時、日配食品として漬物を手掛ける新規事業として期待されていた。同時期に成長を始めたコンビニエンスストアとの取引が拡大する中、1982年には現在の主力商品といえる浅漬けの生産を開始する。

「コンビニエンスストアには、漬物に合うおにぎりも売っています。当時、私たちの浅漬けは、コンビニエンスストアのテレビコマーシャルでも流れて評判になりました。その後はコンビニチェーンの出店エリア拡大と共に、工場を全国に増やし、現在の生産物流体制が完成しました。あわせて、販売先も増えていきました」。

ピックルスホールディングス代表取締役社長の影山直司氏は、当時の事業拡大を振り返る。コンビニと連携した浅漬け事業の開始はピックルスにとって、第1のターニングポイントになったという。そして第2のターニングポイントは、新商品「ご飯がススムキムチ」を発売した2009年だった。

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