デリカフーズ 加工野菜から、食の持続可能性を追求

1979年、業務用のカット野菜メーカーとして創業したデリカフーズホールディングス。以来40年以上、業務用の八百屋として、外食・中食産業を中心に安全安心な青果物を日本全国に届けてきた。2024年には新たにパーパスを策定、自社事業の成長と野菜の流通改革に挑む。

大﨑 善保(デリカフーズホールディングス 代表取締役社長)

加工済み野菜の製造・流通から
栄養価研究でもパイオニアに

デリカフーズホールディングスは、「日本の農業の発展と人々の健康増進に貢献する」という強い信念のもとに創業した企業だ。名古屋大学農学部卒の創業者(現会長)・舘本勲武氏は、将来訪れるであろう食料危機に備えるため、野菜の増産や鮮度を維持した備蓄に関心を持っていた。そんな中で出会ったのが、米国で事業化されていたカット野菜のビジネスだ。

多くのカット野菜メーカーが青果などの卸売業からの参入であるのに対し、デリカフーズは始めからカット野菜の専業者として1979年に創業した。当時のカット野菜は常温下で製造されることが一般的であったが、同社では創業当初から、鮮度を保つため温度管理を徹底した状態で製造したカット野菜をチルド輸送でレストランの厨房まで届けることを目指していた。

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