アイカ工業 化粧板のトップは迅速な海外展開で住宅市場縮小を克服

1936年の創立以来、化学合成技術で化粧板などの多様な製品を生み出してきた化学メーカー、アイカ工業。住宅市場の縮小が予想される中、社会課題を解決に導く商品の開発や、M&Aによるスピーディーな海外展開で、新しい価値を生み出している。小野勇治社長に経営戦略を聞いた。

小野 勇治(アイカ工業 代表取締役 社長執行役員)

海外を中心としたM&Aで急速な市場の変化に対応

アイカ工業は、「挑戦と創造」を社是とし、化成品と建装建材の2つを柱に成長を続けている。創立90周年(2027年3月期)に目指すべき姿として「アイカ1年ビジョン」を描き、連結売上高3,000億円、経常利益300億円、ROE10%以上、海外売上比率45%以上という数値目標を掲げる。

メラミン化粧板でトップシェアを誇る

「化粧板のトップメーカーとして住宅市場を足場に成長を遂げてきましたが、人口減少に伴う市場縮小は避けられません。2008年には100万戸を超えていた新設住宅着工戸数は、2030年度には60万戸台まで減少すると予測されています。この課題に対して当社は非住宅分野へのシフトと海外展開に力を入れています。また、市場縮小の背景にある人口減少=労働力不足に対応すべく、短時間でエネルギーを使わずに加工・施工ができる商材を開発することも重要だと考えています」と、同社代表取締役社長執行役員の小野勇治氏は語る。

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