事業構想大開学10周年へ 学位授与式で事業構想修士は466名に

デザインによる創造と共創の力で
ミライを変革する

洲﨑 賢治（すざき・けんじ）
ASTRAKHAN
取締役 コミュニケーションデザイナー
東京校10期生（2021年度入学）

東日本大震災の復興プロジェクトとして立ち上げた岩手県三陸町での「浜のミサンガ環（たまき）」におけるデザインは、私の志向を大きく変えました。今後を見据え、事業をつくるマインドが欠けていると課題に感じ、大学院入学を決意しました。

共通意識をもって幅広い業界から集まった院生の存在は、刺激的でモチベーションに繋がります。同業種に偏りがちな仕事現場では、段々似てきて発言も想定しがちですが、院生と話すとはっとする場面が多く沢山の発見があります。「心からやりたいと思っていない時点で、その構想は無だ」という先生の言葉は衝撃的でした。事業とは思っていたよりずっと深く、自分の根っこの部分に紐づいているのだと理解しました。

現在はパートナーの重要性を伝える事業構想で、幸せの本質的価値を追求していきたいと考えています。人々の機会、希望に繋がるようなデザインを目指して、構想を深めていきます。

新しい切り口で生み出す
人々の健康に資する事業構想

親里 嘉康（おやさと・よしやす）
emm.ヘルスデザイン 代表取締役社長
大阪校4期生（2021年度入学）

MBAで学んだこともありますが、現状を改善していくというアプローチではなく、VUCAの時代において、未来を見据えた事業を創っていきたいと思い入学しました。共に研究する院生は業界や立場も様々で、入学して1年を経て思考や発想の幅が広がったと感じます。知識の習得だけでなく、社会課題の解決という共通のゴールをお互いに持ちながら構想をアウトプットしていくので、とても刺激的かつ実践的な環境だと感じます。

将来的な構想実現に向けて、沼津市を拠点にしたヘルスデザインアドバイザー業務や健康食品の企画などを行う会社を起業しました。ヘルスケア産業においては、体の各部位ごとには商品・技術が開発されていますが、身体全体を俯瞰して生活習慣改善を図るアプローチはまだ少ない現状です。予防をテーマに、街の様々な資源を活用しながら、一人ひとりの健康をトータルサポートする事業を考えています。