事業構想を深化させる 多彩な教授陣による春期集中講義

事業構想を深化させる
多彩な教授陣による春期集中講義

2020年度の春期集中講義も、産業界や自治体・行政等の幅広い分野で研究、実践を重ねる教員陣が講義を担当した。

「事業構想特論Ⅲ」では、デロイトトーマツ グループCSOの松江英夫客員教授が、企業の持続的成長を目指す成長戦略やイノベーション、それを実践するための組織変革について議論を交えながら概説した。事業承継者であり、NEZASホールディングス代表取締役社長の新井将能客員教授が担当する「事業構想特論Ⅵ」は、事業の主体は人間であるという前提のもと、追体験の考察や対話を通じた自己探求から気づきを得る講義となった。「事業構想特論Ⅴ」では、国内各所でエリアブランド等の事業企画・提案の実績をもち、産学両面での活動を行う田中克徳客員教授が担当した。院生は街づくりの視点で"地域"がもつ可能性について学び、地域戦略、施策実行、人的ネットワーク形成などの基礎的能力を高める機会を得た。行政学、地方自治論を専門とする佐々木信夫客員教授の「事業構想特論Ⅳ」は、「行政のしくみ―官民連携の公共政策論」と題して開講。官民連携、公民連携に向けたヒントを得る機会となった。

社会の第一線で活躍する企業経営者や起業家、専門分野を追求し幅広い研究と活動を行う研究者など、多彩な教員と出会い、直に経験を聞き、少人数で議論できる環境は、大いに事業構想のエッセンスに活かされる。事業構想修士(MPD)の輪が広がるほどに増えている院生・修了生・教員によるコラボレーションの数々。学修・研究の成果とともに得る大学院での出会いとつながりは、修了後にも真価を発揮し続けるのだ。

講義ではディスカッションの機会を多くもつ

松江英夫客員教授による講義の様子

 

院生の声

新鮮で刺激的な出会いの連続
イノベーションが生まれる共創の場

齊藤 公輔(さいとう・こうすけ)
教育関係勤務
名古屋校2期生(2020年度入学)

学生を送り出す立場である教員の私が大学院入学を検討した背景には、企業とは異なる環境に長年身をおいたことで、社会とのギャップを感じ始めたことがあります。実務家教員の生きた事例に基づく学びに期待し、新たな視点を得ることで自身の仕事を深化させるべく事業構想大学院大学を選択しました。

入学して院生の多様さに驚きました。それぞれの持つ知見から織りなすディスカッションは、アイデアの源泉となり、ひとりでは到底導きえない方策が次々に生まれます。イノベーションが起こる瞬間を目の当たりにする環境は新鮮で、これまでの教員人生では味わったことのない刺激がありました。

1年次のいまは、働く大人と子どもの学びを支援する事業構想を練っていますが、さらに議論を重ね、視野を広げることで、全く新しい構想の糸口を掴むかもしれません。変化をも楽しみながら、研究を前進させていきたいと思います。

医師の知見を活かした
患者に寄り添う事業構想

古賀 文敏(こが・ふみとし)
医療法人古賀文敏ウイメンズクリニック
理事長・院長
福岡校1期生(2018年度入学)

不妊治療・胎児診断専門クリニックの経営を通して、治療と仕事の両立に苦労する方や出産後の育児に戸惑う方の声を直に受け、女性の社会参加をサポートする手立てを考えていたタイミングで、福岡校開校の知らせを聞き出願を決めました。

以前の自分は、医師として付き合いの世界が狭く視野も固定しがちだったと振り返ります。しかし魅力あふれる教授陣と院生の多様な考えや視点に触れ、ディスカッションを深めるなかで、改めて医療を接点にした社会貢献を広く捉え考えるようになりました。実業界で数々の実績をあげてきた教授陣が、私たち院生の意見をポジティブに拾いあげ、鋭い切り口で事業構想の具現化に導く指導力は圧巻でした。

2021年4月には産後ケア事業を立ち上げ、秋ごろには安全な食と情報提供を始めます。構想の始動を目前に、二年間で得たことを活かし、より社会に役立つ事業を推進していきたいと思っています。

 

新事業で未来を拓く

事業構想大学院大学は、社会で必要とされる事業の種を探し、未来を見据えた新しい事業を創出する事業構想修士(MPD)を育成しています。社会人向け大学院として、平日夜間と土曜日に授業を開講。2年間の修士課程を経て、事業構想計画書を完成させます。

対象院生
①企業・組織の新規事業担当
②事業承継者(及び予定者)
③地域活性化を志す人
④ベンチャーを起こす人
⑤ソーシャルビジネスを志す人

学位
事業構想修士(専門職)

校舎
東京(表参道駅1分・南青山)
名古屋(名古屋駅直結・JRゲートタワー)
大阪(大阪駅直結・グランフロント大阪)
福岡(福岡駅直結・福岡天神センタービル)

詳しくは、本学HPをご覧ください。
www.mpd.ac.jp


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