持続可能な地域社会の基本設計・「3層の循環圏」を構築せよ

さまざまな面で持続可能性に欠けていることが顕になっている現代社会。この社会を持続可能なかたちに再構築するためには、どのような基本構造が望ましいのだろうか。地域経済・地域マネジメントを専門とする藤山氏は、複数のレイヤーからなる『循環圏』の構築を提言する。

この2020年、コロナ危機が長期化、深刻化している。ウイルスを蔓延させているのは、「大規模・集中・グローバル」という今の文明の設計原理自体であり、その設計原理が地球上を覆い尽くしたと思えた今、世界は一番脆弱な構造となっていたというわけだ。この2020年代、日本でも東京一極集中を解消し、持続可能な循環型社会へと本気で踏み出すときが来ていると思われる。

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