個性の強さは全国屈指 関係人口拡大で移住人気を強化

人口は全都道府県中最少という一見不利な条件下にありながらも屈指の存在感を示している鳥取県。とりわけ移住人気では全国1位だが、他道府県のキャッチアップが進む。この中で、同県はこれまでのアドバンテージを維持・拡大していくことができるのか?

平野部の田園と伯耆大山の組み合わせは「住みたい田舎」を象徴する風景だ

 

鳥取県の総人口は約55万人で47都道府県中最少であるのみならず、全国の政令指定都市1市分よりも少ない。4市14町1村からなるが市の数も全国最少で、面積は41位だ。

とても小さな同県ではあるが、しかしその存在感は大きい。鳥取砂丘・伯耆大山、二十世紀梨・松葉ガニ、ゲゲゲの鬼太郎・名探偵コナン...同県は自然の景観、食、漫画・アニメなど、全国レベルで見てもキラーコンテンツの宝庫だ。

カニなどの海産物は鳥取観光の目玉。1995年に湯梨浜町に整備された中国式庭園の燕趙園(えんちょうえん)は、コスプレの聖地として注目されている

生活者視点で眺めてみても、同県は社会的弱者を含めた結束力が強く、ノーマライゼーションが日本で最も発達した地域のひとつに数えられる。女性就業率(6位、2018)・高齢者就業率(8位、2018)・障害者実雇用率(16位、2017)など、いずれも全国平均を大きく上回っている。「SDGsへの取り組みの評価が高い都道府県ランキング2020」(ブランド総合研究所)においては断トツの全国1位である。

10万人当たりの医師数6位(2016)、10万人当たり児童福祉施設数1位(2017)、65歳以上10万人当たり老人福祉センター数1位(2017)など、県民生活を支える医療・福祉環境も充実している。100万人当たりの青少年教育施設数、体育館数、多目的運動広場数、水泳プール数など、いずれも全国1位であり(2015)、文化・スポーツ環境も卓越している。

人口最少の地方県とは思えない充実した生活環境だが、その一方で、他の多くの道府県同様、人口減少・高齢化が進行している。

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