NTT東日本を母体に今年1月、eスポーツ事業の新会社として設立されたNTTe-Sports。同社を牽引するのは、対戦格闘ゲームのプレーヤーやオーガナイザーとして名を馳せた影澤副社長だ。自治体のeスポーツへの関心も高まる中、その可能性と同社のビジョンを聞いた。

影澤 潤一(NTTe-Sports 代表取締役 副社長)
プレーヤーから副社長へ
趣味が高じて新会社設立
──初めに、新会社設立の経緯をお聞かせください。
影澤 NTTグループ各社は地域とのお付き合いがあり、様々な地域課題を伺う機会が多くありました。その中には、「若者が外に出ていってしまう」、「地方に残った若者も元気がない。地方にいる若者向けに何かできないか」などの問い合わせが多数ありました。
地域活性化をミッションに掲げるNTTグループとして、何かできないかと考えていたところに、eスポーツの普及の時期が重なりました。そこで我々の持つICTの力を活かして、地域活性にもつながるeスポーツ事業を立ち上げようということで、NTTe-Sportsが設立されました。
──NTT東日本の経営企画部営業戦略推進室担当課長を務めていた影澤さんが、NTTe-Sportsの副社長に任命されたのはなぜでしょうか。
影澤 私は2017年~2018年頃、幹部直属の部署で新規事業案件に携わっていましたが、様々な検討課題の中に、たまたまeスポーツがありました。リサーチをする中で、実は私がゲームのプレーヤーであることや、イベントの企画運営、動画配信をしていることなどを含め、業界事情にかなり詳しいらしいという話が幹部の耳に入ってしまった。そこで、「やってみろ」となったわけです。2018年の秋頃にプロジェクトチームが発足され、今年の1月31日に新会社としてNTTe-Sportsが設立されました。
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