2020年5月号
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地域特集 佐賀県

嬉野市のチーズがイタリアで受賞 資源を生かす酪農の新事業

中島 大貴(ナカシマファーム 代表)

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国際的な賞を受賞し、様々なメディアにも取り上げられて注目を集めるチーズ工房が嬉野市にある。代表は、酪農一家の3代目として生まれ、新規事業として工房を立ち上げた中島大貴氏。事業を支えるのは、おいしさ・安全性の追求と、徹底したリスクマネジメントだ。

中島 大貴(ナカシマファーム代表)

佐賀県西部に位置し、嬉野温泉や嬉野茶で知られる佐賀県嬉野市。ナカシマファームは、この地で3代続く酪農一家である。3代目の中島大貴氏が家業に就いたのは約10年前。学生時代は建築家を目指していたが、「自分のアイデンティティを生かさない手はない」と、帰郷して酪農業を継ぐことを決めた。「酪農のほうが自己表現としておもしろそうだと。すごい才能を持つ人がたくさんいる建築業界にいるより早く芽が出るかなという、少し邪な考えもありましたが」と当時を振り返る。

佐賀県は牛の飼育が盛ん。ほとんどが「佐賀牛」に代表される肉用牛で、ナカシマファームのような酪農農家は少数派だ

「建築はアートであり、問題解決を行う仕事でもあります。問題解決なら、たとえば地域づくりのようなものにも農業で関わることができると考えました」。

家業を継いだ時から、チーズ作りを考えていたわけではない。「きっかけは自分でも分かりません。祖母は若い頃から、漬物、味噌、お饅頭など、様々なものを作っていました。牛乳を使ったお菓子やモッツァレラチーズなどを手作りしていた母は、完成形になるまでとことんこだわるタイプ。試食をさせられていた私は、子どもだからずばりと意見を言う。それを聞いて母は精度を上げていく、という繰り返しでした」。ものづくりが特別なことではない環境の中で、自然と培われた「味を見極める」力。チーズ工房立ち上げは自然な流れだったと中島氏は話す。

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