2020年2月号
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変革への挑戦

日本ガイシ創立100周年 新技術・新製品の継続的創出で成長

大島 卓(日本ガイシ 代表取締役社長)

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2019年5月に創立100周年を迎えた日本ガイシ。グループ理念「社会に新しい価値を そして、幸せを」を制定し、新技術や新製品を絶えず創出することで、更なる成長を目指す。

大島 卓(日本ガイシ 代表取締役社長)

日本ガイシ(NGK)では、創立100周年を迎えた2019年に理念体系を見直し、NGKグループ理念「社会に新しい価値を そして、幸せを」を掲げた。

理念体系再構築の背景の1つに、大きく変化した従業員構成がある。事業の多角化やグローバル化により、従業員は世界約20カ国、2万人を超えるまでになった。言語や価値観の異なる人々が、NGKグループの社員として、同じ使命感を持ち、価値観を共有できるように、シンプルで覚えやすい理念とした。

代表取締役社長の大島卓氏は、100周年を機に、会社の理念体系を見直し、“再出発”しようと考えたという。その思いは、大島氏が毎年正月に発表する「今年の一文字」にも表れている。今年は「一文字」ではなく、「初心忘るべからず」という言葉を発表したのだ。

2014年に大島氏が社長に就任した後、2015年に競争法違反、2018年はガイシ等の受渡検査不整合の問題が発生し、会社の信頼が大きく揺らいだ。

「事業が大きく成長していくなかで、我々は大切なことを忘れているのではないか。100周年を迎えた今、初代社長・大倉和親の創業精神『営利でなく、国家への奉仕としてやらねばならぬ』という初心を思い出そう。そういう思いを込めました」と、大島氏は説明してくれた。

新製品の売上高は常に30%をキープ

たしかに、日本ガイシのここ数年の業績の伸び方には著しいものがある。2012年度に約2,500億円だった売上高は、2015年度に約4,300億円を達成。その後も、2017年度に約4,500億円、2018年度には約4,600億円と伸び続けている。

大島氏は、こうした成果の背景に「これまで取り組んできた新技術や新製品開発が一気に花開きだし、成長期を邁進しているというのが実態だと思っています」と話す。

同社はここ数年、とくに新製品開発に注力してきた。2013年に「2017Challenge 30」をスローガンに掲げ、売上高に対する新製品の割合を、当時の15%から、2017年度に30%まで高めた。それ以降も30%をキープしていく「Keep Up 30」の活動を続けている。しかも、新製品には5年ルールが設けられており、開発から5年経った製品は新製品から外されるのだ。つまり、30%をキープするには、常に新製品を生み出していかねばならないのである。

だが、新製品や新事業はそう簡単に生み出せるものではない。日本ガイシには、それを可能にしている3本の柱がある。第1に、研究開発部門に100年にわたり蓄積してきたセラミックスに関する膨大な技術力やノウハウがあり、新しい材料を開発して製品にするフローが構築されている。第2に、各事業部門が探り出した顧客・市場ニーズを、新事業企画部が自社の保有する技術・ノウハウ(シーズ)とマッチングさせ、開発テーマの立案や新事業開発に取り組んでいる。第3に、開発した新材料を競争力の高い製品として形にすることができる独自の量産プロセス技術や、自社開発の生産設備といった強い生産技術を持っている。

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