Hack Osaka 街全体を1つにし、大阪を世界につながる共創都市に

『大阪イノベーションハブ』は、市の経済戦略局が主導した創設時から立場、肩書、組織、地域、国籍、世代を越えた共創を生む『Hack Osaka』を提唱し活動を続ける。"街全体を1つの市場にする"を理想に目指すイノベーション都市・大阪の姿とは何か。

吉川 正晃(Human Hub Japan 代表)

ピッチは現代の先物取引市場

元・大阪市経済戦略局理事として、大阪イノベーションハブの創設時から携わり、関西のイノベーションエコシステムの構築に尽力してきた吉川正晃氏。

「変化の激しい時代には、流動的にネットワークを組みながら、ブロードウェイ方式で、多様な専門性を有した人材が集まり、物事を創り上げていくことが大切です。会社ではなく、『業界』や『地域』に就職する感覚で、境界を越えた共創コミュニティを作ることが重要だと思います」。

2013年に起ち上がった『大阪イノベーションハブ』の使命は"世界につながる共創都市を大阪に創る"。立場、肩書、組織、地域、国籍、世代を越えた共創を目指し、"街全体を1つの〈職場〉、〈市場〉、〈取引所〉にするべく、吉川氏が力を入れてきたのが、国際イノベーション会議『Hack Osaka』だ。

Hack Osakaでは年250回以上のイベント、年50回のピッチを開催。提携件数(OSAPプログラム)は47、メディア露出(OSAP)は200 以上、資金環流は(OSAP : 約43億円 2016 年以降)である

ハッキングとは、決められた定義を持たない仕様を自分で作り、コンピュータの性能を発掘する力。「大阪の持っているポテンシャルを発掘し、新しい文明を起こす。1人ひとりがハッカーだという気持ちを持った共創都市を作りたいという想いを込め、『Hack Osaka』を展開してきました」。

中でも吉川氏がこだわるのは、スタートアップピッチ。起業家、企業、資金提供者、支援者、メディアが一堂に集まるピッチは、「現代の先物取引市場」だと言う。

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