2019年10月号
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変革への挑戦

日本特殊陶業 新事業に挑戦、自動車産業の激変に立ち向かう

尾堂 真一(日本特殊陶業 代表取締役会長)

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自動車等に使われるスパークプラグで世界シェアトップの日本特殊陶業。尾堂真一会長は改革を牽引し、同社の時価総額は2011年の社長就任時と比べて、倍近くになっている。今、同社が主戦場とする自動車産業が大変革期にある中で、未来を見据えた挑戦が始まっている。

尾堂 真一(日本特殊陶業 代表取締役会長)

グローバルな環境に身を置き、
俯瞰で自社を見た経験が糧に

日本ガイシのスパークプラグ事業が独立し、1936年に設立された日本特殊陶業。創業時からの主力商品であるスパークプラグは、今なお“一人勝ち”の状態にあり、世界で圧倒的なシェアを誇る。その一方で、セラミックスの特性を活かした製品を開発し、現在ではセンサ、半導体パッケージ、機械工具、医療関連製品、産業用セラミックスなどの製品群を展開している。ビジネスの舞台は世界に広がり、海外売上比率は8割以上だ。

日本特殊陶業のスパークプラグは自動車や航空機などに使われており、世界シェアでナンバー1を誇る

日本特殊陶業の尾堂真一会長は、2011年の社長就任以降、様々な挑戦によって創業80年超の企業を変革。就任時と比較すると時価総額を倍相当に引き上げた。

尾堂会長は、米国現地法人の社長をしていた2007年頃が自身のターニングポイントになったと振り返る。

「当時、米国現地法人の社長と日本の取締役を兼任していて、グローバルな環境に身を置きながら、俯瞰で日本特殊陶業を見ることができました。日本の取締役会にも毎月参加していましたが、先輩の取締役が20数人いて、末端の私は発言する機会が無いこともあった。議論が深まる前に決まっていくことを、変だなと思いながら見ていたのです。そうしているうち、『会社はこうあるべき』ということが見えてきました」

エリートではないことの強み

2011年に日本特殊陶業の社長に就任して数々の改革を推し進めたが、権限に頼って現場に押しつけるようなことはせず、地道な説得を繰り返したという。

「社長の指示に社員は従うと思いますが、それでは形だけに終わる恐れがあります。やはり腹落ちしないと意味がありません。繰り返し言って理解してもらう。時間はかかりますが、それが最も効果的だと思います」

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