内閣府、クールジャパン戦略の1年を総括 外国人の関心にも変化

2015年12月に発足した官民連携プラットフォームで、討議を重ねてきたクールジャパン事業。「日本の魅力の外国発信」について一層の推進を図るべく、官民・業種の垣根を越えた連携のほか、将来世代の感性を顕彰する施策を講じ、様々なプロジェクト組成の更なる推進を目指す考えだ。

2020年とその先を見据えて

3月18日に三田共用会議所(東京都・港区)で開かれた総会では、平成30(2018)年度事業の総括とともに、表彰式と基調講演が執り行われた。

冒頭には平井卓也氏(内閣府特命担当大臣 クールジャパン戦略担当)が登壇。クールジャパンの更なる推進に向けて、外国への発信と異業種間連携を強化し、日本社会の活性化の機運の後押しとしていく考えが示された。

平井卓也氏(内閣府特命担当大臣 クールジャパン戦略担当)

続いて、平井氏と共にプラットフォームの共同会長を務める長榮周作氏(パナソニック 取締役会長)が挨拶。昨年9月に開かれた本プラットフォームセミナーの充実ぶりを振り返りつつ、本年から始まる「ゴールデン・スポーツ・イヤーズ」から2025年大阪万博への世界的なスポーツ・文化イベントの流れに結び付け、日本全体が一体となって盛り上げたいとする展望が示された。

長榮周作氏(パナソニック 取締役会長)

自由な発想と広い視野で発信
高校生ストーリーコンテスト

クールジャパン戦略の一環として、このほど企画された「高校生ストーリーコンテスト」(審査員長・田中里沙 事業構想大学院大学学長)は、その取組をより自由な発想と広い視野で捉えるべく、日本の将来を担う主役である高校生を対象に、「地域の魅力に気付き、それを世界の人々に効果的に共感してもらうためのストーリー」を作るもの。クールジャパンを次世代育成・地方創生の動向と結び付けて日本社会を全体的に活性化させる狙いがある。平成30(2018)年度総会を兼ねて開かれた同会合の中で、最終審査会と表彰式を執り行った。最終審査会は、全国75件47校からのエントリーを受け、3月1日に3カ校が選出され、地域・分野とも多彩な顔ぶれが出そろった。

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