光と音で「島」をエンタメ化 世界的デジタルアート集団が日本進出

マドンナのライブ演出や、サグラダ・ファミリアなどでデジタルアート作品を発表している、世界的なクリエイター集団が、長崎・伊王島で新感覚の体験型イベントをプロデュース。その土地の伝承や自然を大切にしながら、新しいエンタテインメントを創出している。

長崎・伊王島で開催されている、魔法の宝石を探す体験型マルチメディア・ナイトウォーク「アイランドルミナ」

長崎市内から車で30分ほどにある小さな離島、伊王島。人口700人弱、面積2.26平方キロメートルのその島で、2018年4月にレジャー施設「i+Land nagasaki(アイランド ナガサキ)」がオープンした。

総事業費が30億円とされる「i+Land nagasaki」において、目玉の1つとなっているのが、光と音とインタラクティブ技術で演出された体験型マルチメディア・ナイトウォーク「ISLAND LUMINA(アイランドルミナ)」だ。

「ISLAND LUMINA」の参加者は、日没後の真っ暗な森の中を1時間かけて歩きながら、光と音によるさまざまな仕掛けや、森林をスクリーンにしたプロジェクションマッピングを体験する。この新感覚のアトラクションをプロデュースしたのが、カナダのモントリオールを本拠とする世界的なデジタルアート集団「Moment Factory(モーメントファクトリー)」である。

「ISLAND LUMINA」は、長崎市街地から車で30分の伊王島が会場となっている

マドンナのライブなど、
数々のイベントを演出

Moment Factoryは2001年に創設され、マドンナのスーパーボウルでのライブ演出や安室奈美恵ファイナルツアーの演出を手掛けたほか、ロサンゼルス国際空港、バルセロナのサグラダ・ファミリアなどでデジタルアート作品を披露し、世界的な評価を得た。

Moment Factoryが掲げるスローガンは「We do it in public」。パブリック・スペースを舞台に参加型のエンタテインメントを展開し、人の交流を生み出すことを得意としている。

東京オフィスディレクターのMarc-André Baril(マッカンドレ・バリー)氏によると、Moment Factoryにはコンテンツ、インタラクティブ、スペースデザインという3部門があり、さまざまな分野のスペシャリストが集まっている。

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