起業家がまちを変える 岡山を世界におけるクリエイティブ都市に

グループ売上高が約1300億円を超え、グループ全体で約1400店のアパレル企業に成長したストライプインターナショナル。同社の石川康晴CEOは、地元・岡山において、起業家育成やアートイベントにも取り組む。目指すのは、岡山を世界におけるクリエイティブ都市にすることだ。

石川 康晴(ストライプインターナショナル 代表取締役社長兼CEO)

――ストライプインターナショナルの成長において、ターニングポイントとなった戦略や決断は何ですか。

石川 私は1994年、23歳で岡山市にセレクトショップをオープンしました。4年間は右肩上がりで成長しましたが、1999年に赤字になり、その時、4店舗あったセレクトショップを全て閉店して、アパレルSPA(製造小売業)への業態転換を決断しました。その決断がなければ、会社は倒産していたと思います。

私たちは「個性」や「創造力」、「挑戦」を大切にしています。ストライプの特徴は、『earth music&ecology』や『koe』をはじめとした、30以上ものブランドがあること。個性的なスタッフがマーケティングをしながら創造力を発揮し、30以上ものブランドをつくりあげてきたことで、ストライプは成長してきました。

私は、1つのブランドしかない社会は美しくないと思っています。お客様には個性があり、多様なブランドに彩られていることが街を美しくします。

ストライプインターナショナルは、『earth music& ecology』など30以上ものブランドを展開する

岡山大学と連携して起業家を育成

――ストライプは岡山大学と連携し、2019年4月から起業家・社内起業家を育成するプログラム『SiEED(シード)』を開講します。

石川 社会を良くしていくために一番大切なのは、人を育てることだと考えました。『SiEED』のキーワードは、「起業家精神」と「未知の世界」に挑むことです。私は社会人になってからMBAを取得しましたが、MBAで学べないことはたくさんあります。

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