2019年1月号

MPDレポート

事業構想修了生が研究会を発足 第1回は農村振興をテーマに議論

月刊事業構想 編集部

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青楠会 MPD研究会を開催
第1回は棚田活性化を議論

事業構想大学院大学の同窓会である青楠会は、修了後の大学院生の親睦と交流を深めるべく組織され、これまで、MPDサミット(2018年2月17日)などを開催してきた。今年度より、事業の一環として、修了生の定期的な勉学の機会として「MPD研究会」を発足。事業構想大学院大学を通じて依頼のあった新規事業の創出および、既存の諸事業の見直しなどを行うことを目的とする。

11月17日、第1回研究会は農林水産省のプロジェクトメンバーを招き「棚田活性化」をテーマに議論。初めに農林水産省から、「棚田」をめぐる前提知識が提示され、中盤にファシリテータを設けた2つのワークショップ(「ケーススタディ」と「スキームづくり」)、そして総括と議論がなされた。棚田は山の傾斜地に作られた水田であり、美しい景観や伝統文化などの多面的機能を有する。一方で、農作業が困難な地勢から、しばしば放棄地化や担い手不足が生じている。

農林水産省では農村振興局・林野庁・生産局らが合同で「棚田から始まる新たな農村振興 The RICE TERRACE Project」を構想し「棚田の魅力をPRし、活動フィールドの発掘をサポートする」ことで、棚田地域と都市住民・民間住民の間をつなぎ、放棄地化の阻止や担い手確保に取り組んでいる。若手女性職員による「棚田女子」などによる新たなPRの手法も紹介され、農村振興にむけた構想を育む場となった。

農林水産省プロジェクトメンバーによる前提知識の提示

研究会後半のワークショップの模様

 

院生の声

専門的経験を生かし
多様な働き方で地域活性

八木 輝義(やぎ・てるよし)
ダイハツ工業
大阪校1期生(2018年度入学)

元々地域を応援するクラウドファンディング事業に携わっており、月刊誌と大学院の存在は当時から知っていました。前職でマネージャーに昇進しメンバーの成長を目にするなかで、事業のグレードアップのため自身の能力向上の必要性を感じ、MBAとの比較を経て本学に入学しました。

大学院では、実務家教員が多く、M&Aなど自分のイメージできない分野を専門的に扱う内容からは刺激を受けています。仮に単位取得につながらなくとも、聴講してみたいという授業も多いです。

肯定感を高め
「地方で働く」を選択肢に

私は今治の出身で、今は大阪で働いていますが、尊敬する先輩がプロボノで青年会議所に関わっていたことから地域・コミュニティの活性に関心を持ちました。就職活動中の学生時代、衰退期にありブランド化される前のタオル製造業を見て、地元を出るときに肯定感がない状態で出ていってしまうと、地元に戻ろうという選択肢がなくなってしまう、あるいはその優先順位が低いことを残念に思っていました。

公共交通が行き届かず高齢化の進行も顕著な昨今、人や社会との接点をもたらす「移動の自由」は、地域を大きく変える力があると信じています。構想計画では、地域を盛り上げるアイデアの立て方を体系的に学び、誰もが好きな地域で住み続けられる、そんなまちづくりに貢献できる構想力を身に着けたいと考えています。

また現在はリカレント(学び直し)という選択肢も広がってきています。私自身も、クラウドファンディング事業の経験を活かし、個人として、地域活性に資する講演活動も行っています。会社での理解があるおかげで今があることに感謝し、社業に還元できる働き方を実践したいと思います。

 

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