女性が輝く一歩を後押し 故郷で女性起業家支援
東京で起業した女性経営者が、故郷の山口県の働く女性を応援する様々な取り組みを開始した。女性向けに、企業経営に必要な知識を教えるビジネススクールは、2018年秋の開講に向けた準備が進む。女性が仕事を通じて社会に貢献し、自らの長所を生かして輝くためのメンタル面の支援も実施する。
女性就業率が全国平均を下回る山口県。女性の県外流出率も高い。この状態を変え、県内の女性が自分の能力を生かして活躍し、女性の起業を増やすために、杉山敏美氏はさまざまな組織を立ち上げ、支援活動に着手している。自身が創業したIT企業・日本ジョイントソリューションズの社長の肩書のほか、女性創業応援やまぐち(WISやまぐち)の社長、一般社団法人女性活躍委員会(SWEet)代表理事、またNPO法人ふるさと山口経営者フォーラムの代表理事会長と、多くのポジションを兼任する。
杉山氏は山口県出身だが、家族と共に東京に転居し、2004年には日本ジョイントソリューションズを設立。企業のマーケティング支援やシステム開発などを手掛けてきた。
東京で事業を進める日々の中で、衝撃を受けたのは、山口県の存在感の薄さだ。「山口県の場所が分からない人もいましたし、名産のういろうもかまぼこも、他県のものの方が有名でした」。そこで同氏は、2000年代半ばから、山口出身かつ東京で起業した経営者のネットワーク化を開始。2013年には、「ふるさと山口経営者フォーラム」をNPO法人化し、山口の産品を紹介するパーティを都内のホテルで開催したり、東京の経営者グループで山口を旅行する「大人の修学旅行」を開催したりと、東京と山口をつなぐ活動を行っていた。
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