2018年4月号
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民都大阪の革新力

歴史が育む、大阪の自由な発想 社会を変える人材を輩出

鈴木 洋仁(事業構想大学院大学 准教授)

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大阪は政治権力から離れたことで培われた自由な発想を武器に、社会を発展させてきた。この発想が生まれる源泉は何であるのか、歴史社会学を専門とする事業構想大学院大学の鈴木洋仁准教授に話を聞いた。

鈴木 洋仁(事業構想大学院大学 准教授)

「下らない」。

取るに足らない様子を示すこの言葉の語源は、京都や大阪が「上方」と呼ばれていた頃に由来します。これ以上、下るところのないところ、つまり、江戸や関東にあるものが「下らない」=レベルの低いものだと、江戸時代までの人々は捉えていました。

明治以降150年間にわたって東京は、政治・経済・文化の中心地だと自負してきました。しかし、それよりも前、有史以来1800年以上にわたって、少なくとも商業の中心地は、「大坂」でした。現在の「大阪」という表記に正式に変わったのも、明治元年(1868年)5月2日に大阪府が設置された時点に過ぎません。

それまで大阪は「大坂」として、この国のマーケットを担ってきました。たとえば堺は、明やポルトガルやスペイン、さらには琉球といった、国際的な貿易の中心地として繁栄を誇り、国内だけではなく、海外にまで目を向ける柔軟さがありました。「東洋のベニス」と、戦国時代のイエズス会の宣教師ガスパル・ヴィレラが感嘆したほどです。

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