2018年2月号

MPDレポート

「事業構想計画書」中間審査会を開催 事業構想大学院大学

月刊事業構想 編集部

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「夢の描き方」の総仕上げ
中間審査会を開催

事業構想修士の取得には「事業構想計画書」の提出を必須要件としている。これは大学院修士課程での修士論文に相当する。現時点で考える「事業構想案」を発表し、アイデアについての教員及び院生、修了生等の第三者から評価、助言、意見を受け、今後の構想計画に生かすことを目的とする。

今回、修士2年生を対象に、9月の発表会を踏まえた中間審査会が11月23日(木・祝)、26日(日)の二日間にわたり開催された。

当日は一人当たり発表10分、質疑応答10分と持ち時間が厳正に定められ、計画書の洗練に向けた一層具体的な議論がなされた。

構想案は、地域活性化と自らの事業・新規事業を絡めて取り組むもの、多様性・平等など普遍的ながら新しい価値観に基づく社会像を描くもの、など。

対象は多岐にわたりつつも、本学の学修やカリキュラムの特徴に根ざしたテーマ選択がみられた。また教授陣の厳しいコメントへの対応を通じ議論し考え抜く力の向上が目指されている。

大学院の授業は12月22日で年内最終回を迎えるが、新年1月末が事業構想計画書の最終締切となっており、この提出を受け直ちに最終審査会が開催される予定となっている。総仕上げに向けた追い込みが続く。

院生の声

堀切 吉雄(ほりきり・よしお)
2015年入学・4期生
(恵和興業 復興事業本部 執行役員)

酒米づくりで土地を興し
人と人の和を広げる

バイオマス発電・産業廃棄物再生を専門とする恵和興業に勤務し、仙台と福島を拠点に事業を展開してきた。廃棄されたコンクリートやアスファルトを再生材としてリサイクル。しかし、2011年3月11日に発生した東日本大震災を契機に、県内各地で全町村避難が相次ぐ。急ピッチの復旧工事の裏側で、がれきや大型土嚢が田畑に積み重ねられていくのを目の当たりにした。工事関係者の往還こそあるものの、住民の期間には障壁が高く、人口の回復には至っていなかった。

本当の意味で土地と人の和を取り戻す「復興」とは何か。本社の福島県楢葉町への工場進出を決定に併せて、震災復興と地域活性化を目し、社長特命で事業構想大学院大学に進学。「人と地球に思いやりの『わ』を広げ持続可能な社会を創造する」構想を練った。

農作物を採り入れた「土地」の復興をも視野に入れたとき、地域の資源である米をつくり、日本酒をつくることで、人と人が杯を酌み交わし、再循環(リサイクル)の和が広がりだすのではないか。ひいては離散したコミュニティの再興や新たなコミュニティづくりのツールとして活用できないか。

この観点から、日本酒をつくり飲むことを通じて「共有体験」の機会を提供し、思いを共有して地元復興を目指した。今年10月に発足したプロジェクト委員会では、12月13日に酒名が「楢葉の風」に正式決定した。年明け1月から酒の仕込みを開始し、小売・飲食店での販売・ふるさと納税返礼品・観光PRツールとしての展開を見込む。「地域の和が大きく成長し、復興のフロントランナーとなっていくことを期待しています」と堀切氏。年度内の披露イベントに向け事業の全体を一気に加速させる。

楢葉の酒づくりプロジェクトスキーム

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