無店舗・無在庫のフルオーダー呉服商 ベンチャーが旧弊に挑む
一点物の高級呉服を手掛けながら、従来にない低価格を実現。古い体質も残る呉服業界に参入した起業家が、独自の事業モデルをつくり上げ、着物文化を多くの人に広げようと奮闘を続けている。
控え目な態度と気さくな口調に、向き合う相手への心遣いが垣間見える。伝統ある京呉服の世界へ単身飛び込み、「日本人全員のタンスに着物を」のビジョンを掲げて奮闘するのは、二十八(ふたや)の原巨樹社長だ。
江戸時代から昭和30年代頃まで、京友禅の高級な着物は一品受注生産の業態であり、その意味では「パーソナライズ、カスタマイズ」できる生産体制が残っているとも言える。しかし、受注生産に対応できる呉服店は皆無に近い。
二十八の独自性は、そこに新たなビジネスモデルを導入し、多くの人に広げていく試みをしている点だ。完全受注生産の高級呉服を手掛けながら、型破りな低価格で新たな市場を開拓している。
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