2017年9月号
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地域特集 石川県

350年の歴史をポケットに 金沢発、古地図アプリがじわり人気

新田 一也(エイブルコンピュータ代表取締役)

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加賀百万石の城下町として栄え、今も多くの歴史的なまち並みが残る金沢市で、350年前の金沢を散策できる古地図アプリ「古今金澤」がじわり人気を集めている。歴史資源を事業化する手法は全国に展開できそうだ。

金沢市には長町武家屋敷や茶屋街、寺町寺院群などの歴史的景観が残っている

350年前の金沢を散策

加賀百万石の城下町として栄え、その残像を色濃く残す北陸最大の都市、金沢。戦災を免れたこのまちには、長町武家屋敷や茶屋街、寺町寺院群などの歴史的景観が保存されている。それらは金沢の歴史や文化を伝えるだけでなく、地域の外から人々を惹きつける重要な観光資源となってきた。

そんな金沢の今と昔を比較しながらまち歩きが楽しめる無料の地図アプリ、その名も「古今金澤」がにわかに注目を集めている。2016年9月にiOSアプリをリリースすると同時に、地元の歴史ガイドのイベントに提供し、それが地元の報道機関に取り上げられたことで人気に火がついた。言語表記は日本語のみだが、訪日外国人が観光のためにインストールするなど、ユーザー層は海外にも広がりつつあるという。

開発したのは、スマートフォンアプリの開発で評価の高い能美市のITベンチャー企業、エイブルコンピュータ。代表取締役の新田一也氏は開発の経緯を「県立図書館のホームページで、藩政時代の古地図を見かけたことがきっかけでした」と振り返る。

6年前に金沢市内に転居してきた新田氏にとって、古地図は眺めるたびに意外な発見をもたらしてくれる貴重な存在だった。

「毎日、通勤で通る道が350年以上前から続いている道だったり、よく行くお店が有名な侍が住んでいた場所だったり、古地図を通じて金沢の歴史に触れるたびに、この地図を持ってまち歩きをしたい、と思うようになったんです」

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