500Startupsと連携 神戸は「日本のシリコンバレー」

全国の自治体によって、起業家支援が行われている中で、神戸市が存在感を増している。シリコンバレーを本拠に、60ヵ国以上で展開するVC、500 Startupsとの連携を実現するなど、独自の施策で教育プログラムを充実させ、「日本のシリコンバレー」を目指している。

神戸市 新産業創造担当課長
多名部 重則 氏

2017年4月、久元喜造・神戸市長と500 Startupsのアジア・中東担当責任者、ザファー・ユニス氏が会見。本格的なアクセラレーションプログラム「500 Kobe Accelerator」の開催が発表された

「神戸市と500 Startupsの連携により、世界の中心地であるシリコンバレーの新しい風を神戸から日本全体に吹かせたい」

2017年4月10日、東京・渋谷で開かれた「500 Kobe Accelerator」の記者会見に臨んだ久元喜造・神戸市長の言葉は自信に満ちていた。

会見に同席したのは、米シリコンバレーに本拠を置き、60ヵ国以上で1800社以上を支援するベンチャーキャピタル(VC)、500 Startupsのアジア・中東担当責任者、ザファー・ユニス氏だ。

会見では、アーリーステージ(成長初期)のスタートアップ約20~25社に対して、事業成長を加速させる2ヵ月半のプログラムを神戸で2017年7~10月に実施することを発表。併せて、体験版の1日プログラムを東京、福岡、大阪で開くことも発表された。

自治体が世界的なVCと連携する目新しさもさることながら、特筆すべきは参加事業者を神戸市内に限るのではなく国内外から広く募っていることだ。

「神戸市が目指しているのは、地域の企業や研究機関、VCが有機的に結び付いて起業家が育つエコシステムを神戸につくりあげること。長期的な視野に立って、神戸を日本におけるシリコンバレーのような地域にしたい」と、神戸市新産業創造担当課長の多名部重則氏は語る。

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