双方向性のディスカッションが構想を深化させる

通常の授業が行われない夏季期間にも、実務経験が豊富な教員による集中講義、複数の教員による特別合同ゼミが開催され、院生は密度の濃い時間を過ごした。

集中講義の「実践アイデア発想演習」は、渡邉信彦特任教授(日本人材機構シニアディレクター、元・電通国際情報サービス)が担当。自分に一番適したアイデア発想法を身につけることを目的とした。短期間で集中して多くのアイデアを発想する課題が毎日のように出され、院生が夢中になって取り組む姿が見られた。

「最先端の事業構想(1)」は、日立製作所を経て、理化学研究所理事を務め、現在もイスラエルのハイテクベンチャー支援の最先端で活躍する、武田健二客員教授が担当。新規事業の経営について、事業機会の検討、必要な資金の獲得にあたっての事業計画の作成と資本政策、ベンチャーキャピタルの投資評価の基準など基礎知識について、実践的な講義を行った。

少人数で考えを出し合う演習

2年次で選択する演習科目(ゼミ)は、一人の教員に対し、院生が少人数であることが特徴。さらに多様な専門の教員の意見を取り入れるため、夏季期間限定の特別合同ゼミが開催された。院生は各々の事業構想の進捗を発表し、普段は指導を受けていない教員からも鋭い指摘やアドバイスをもらった。互いに議論をしながら、9月開催の中間発表に備えるとともに、今後の進行の道筋を立てる機会となった。

集中講義「実践アイデア発想演習」(渡邉信彦特任教授)では、短期間で集中して多くのアイデアを出す演習が行われた

夏季期間限定の特別合同ゼミは、少人数で深い議論をする場となった

 

2年次中間発表会

アイデアから事業構想計画に

9月に開催された2年次中間発表会

2年次には事業アイデアを具体的な構想計画に落とし込み、事業構想計画書の作成を進める。授業、少人数制の演習だけではなく、広く意見、アイデアを得る場として、発表会を開催している。

9月中旬には中間発表会を行い、2年次生が構想の進捗を発表した。多様なバックグラウンドを持つ教員、院生からアイデアが出て、構想計画を練り上げるヒントを得た。

今後は、11月に中間審査会が開催され、3月に事業構想計画書を提出し、最終の審査会が行われる。

 

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