【事業構想大学院大学】1年次事業構想発表会を開催

1学年30名の大学院であるため、授業は少人数制、双方向性であり、教員と距離が近いことは本学の特徴である。本学の教授陣の専門分野は、未来学、事業戦略、社会情報学、マーケティング、観光・地域活性化、ヘルスケアと多岐にわたり、異なる業種の教員から多くのヒントを得ることができる。

さらに広い視野を得るため、授業の目的、院生のテーマに応じて、時代をリードする実業家、グローバルに活躍するクリエイターなどゲスト講師を招聘。自身の経験から、事業の発想、着想、構想計画における人脈活用など、事業構想に特化した話を聞くことができる。

さまざまな業界の最先端の話から気づきを得ながら、院生は次なる事業の種を探し、ビジネスモデルを研究し、事業構想計画を構築していく。

ゲスト講師は年間150名以上。近い距離でディスカッションができる

 

1年次事業構想発表会

アイデアを出し合い構想を膨らませる

8月初旬に「1年次事業構想発表会」を開催した。今年4月に入学した5期生が教授、院生の前で発表する場となった。事業構想に着手する時点では、社会に役立つと思われる複数の構想を同時に考え、膨らませていくことが求められる。

各専門の最先端で活躍する教員、さまざまな業界から集まった院生からは、多角的な意見やアドバイスが出て、活発なディスカッションが行われた。1年次の発表を一部紹介する。

 

モノ作りからコト創りへ

既存事業の延長で考えず、2020年を目標にした未来の社会に対する課題をから、自社の資源を最大活用した新規事業の構想を考えています。自社の保有する資源を認識するために歴史(社史・特許・人物)事実と研究開発のロードマップを調査し、自社のDNAや企業ビジョンにある存在意義から新規事業の領域を模索しています。

榊原 大輔(さかきばら・だいすけ)
富士ゼロックスシステムサービス株式会社 新規事業計画室 マネージャー
5期生(2016年度入学)

 

高齢者住宅における包括的医療、介護の提供
~良好な生活“死の迎え方”について~

重度化した要介護高齢者の地域における24時間の医療や介護の必要性が社会的課題となっています。それらの課題を解決するため、地域包括ケアシステムの中心的存在であるサービス付き高齢者向け住宅における医療・介護の一体的かつ包括的事業化を立案し、最期まで良好な地域生活を送るための手段を構想しています。

小櫃 俊介(おびつ・しゅんすけ)
医療・介護事業
5期生(2016年度入学)

 

スマートフォン充電プラットフォーム

スマートフォン関連材料の販売をしていますが、昨今、生産台数が伸び悩み傾向にあります。一方、スマートフォンの電池切れという問題に対し、充電環境の悪さという社会課題に気づきました。最新の技術を活かし、常に充電ができるプラットフォームサービスの提供を構想し、またサービスを軸とした周辺ビジネスの構築に取り組んでいきます。

荒井重幸(あらい・しげゆき)
長瀬産業株式会社電子資材事業部開発・企画チーム
次長5期生(2016年度入学)

 

 

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