アイデアを出し続ける2年間 新しい価値観で自身の理想を描く

2年間の修士課程において、1年次では事業構想の綜合的な理解と、自身のアイデアを出し続け、膨らませる期間としている。2年次では、複数の演習科目やPBL(Project-Based Learning)に参加し、1年次に出したアイデアを具体的に構想計画に落としこむ段階に入る。

2年次では、各々の構想のテーマ、また強化したいポイントに合わせて2つの演習科目を選択する。人数は3〜8名と少人数制で、多彩な専門分野を持つ専任教員、実務家を中心とした特任教員が演習を担当している。多くの教員の知見、院生同士のディスカッションにより多様な意見、指摘を得て、具体的な事業構想を構築していく。

PBL(Project-based Learning)は、座学ではないプロジェクト型学習として、実践を重視した研究の場となっている。

9月には2年次の中間審査会が開催され、3月の事業構想計画書の提出に向けて、さらに構想をブラッシュアップしていく。

授業外の時間も、院生同士のディスカッションし、各々の構想に意見を出し合っている。2年次の演習科目は3〜8名と少人数制であることが特徴

 

院生の声

新しい価値観で自身の理想を描く

守島亜季(もりしま・あき)医療法人社団つむぎ会 守島医院 院長・理事長(医師)4期生(2015年度入学)

6年前に先代の父から事業を承継し、クリニックの院長を務めています。患者さんやご家族にとって質の高い良い医療を行っていくためには、経営者としてクリニックの運営を一定の水準で維持することが必要であると考えています。これまでは経営学について腰を据えて学ぶ機会はありませんでしたが、経営者としても学びを深めたい一心で、実践的な経営力を身につけられる大学院を探しているなかで本学に出会いました。

複数の大学院を見学し、本学を選んだ理由は、事業や経営を「デザインする」という考えに共感をしたからです。経営では利益を上げることが必要ですが、単に収益を伸ばすだけでは思い描く理想や志を真に叶えることはできないと感じています。経営上の理想と現実の乖離を埋めながら、理想や志を軸に収益化を目指し、継続できる事業として立ち上げるために必要不可欠なものが、自分自身の志の根底を支える事業構想だと思います。

本学で多職種・多業種の教員や院生の意見を聞きながら、思い描く理想に色付けをし、構想として膨らませていく。教員に教えていただく受け身の姿勢ではなく、新しい観点や価値観を自分自身で培っていく。それを実感できるのが本学の魅力だと感じます。

2年次では演習科目が始まり、2名の教員の演習を受けることができます。演習は少人数制で教員との距離も近いので、1年目とはまた異なる新たな視点で意見を聞くことができ、密度の濃い時間を過ごしています。

私は「事業承継者」であり、また「地域の活性化」の一端を担いたいという想いが背景にあり、本学の院生の対象者の2つに当てはまっています。現在はクリニックを拠点とし、医療のみならず、地域の皆さまの生活や人生を豊かにサポートできるような事業構想を考えており、構想計画に落とし込む段階にきています。本学で学ぶことを一つ一つ自分の糧にしながら、理想を形にできるような構想を練っていきたいと考えています。

 

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