アメリカの「先進企業」に学ぶ 海外ヘルスケアの最新トレンド
ヘルスケア市場において、海外では、どのようなサービスが成長を遂げているのか。海外の健康ビジネスを紹介するメディア「ヘルスビズウォッチ」を、1999年から運営するなど、業界動向に精通する大川耕平氏に話を聞いた。
アメリカでは、ヘルスケア領域で数多くの企業が誕生していますが、消えていくサービスも多いのが現実です。玉石混淆の中で、どのようなものが自社の参考になるのか、見極める目を持たなければなりません。
それでは、成長するビジネスと失敗するビジネスの差は、どこにあるのか。それは、顧客視点に立っているかどうかです。今、アメリカで成功しているサービスも、改善の結果、現在のカタチに行き着いています。つくって終わりでなく、リリースした後に改善を繰り返すことで大きくなっていく。そのプロセスを無視して、表面的な部分を真似しても参考にはなりません。
健康サービスにおいて、顧客はどこに喜びを感じるのか。人の健康状態が変わるには時間が必要で、サービスの価値を認めてもらうには時間がかかります。
優れた健康サービスには、継続のための仕掛けが組み込まれています。私たちはそのメカニズムを分析し、「継続ドライバ」として10項目に分類しました(下図参照)。
継続ドライバ(健康行動継続に貢献する支援技術)
- ●インセンティブ(有形無形の報酬)
- ●ヘルスコミュニケーション(効果的な健康コミュニケーション)
- ●パーソナライズ(自分に合ったカスタマイズ)
- ●ビジュアルモニタリング(プロセスの見える化)
- ●ヘルスナレッジ(健康リテラシー知識)
- ●交流(コミュニティ交流)
- ●コンペティション(競争原理の活用)
- ●エンカレッジメント(励まし)
- ●ICTベネフィット(ITによって可能になったユーザビリティ)
- ●エンターテイメント(娯楽性)
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