津軽りんごを世界へ 「Apple」でなく「Ringo」を売る
津軽のりんごなど県産品の販路を、独自のルートで開拓し続ける山野豊氏。「良いものは伝わる」と情熱を胸に、商品を携え単身海外へ。地域の農家と連携し、世界で戦える「強い産地」を目指す。
勤務していた工作機械メーカーが2002年、民事再生の憂き目に遭い、山野豊氏は大学時代の友人に誘われて青森に。りんごやにんにくといった青森の農産物、りんごジュースを取り扱う「山野りんご」を立ち上げた。
もともとは、イギリスにりんご輸出を成功させた友人が取引先からEUREP G.A.P.(農産物生産における安全管理向上を目的とした世界規格、GLOBALGAPの前身)認証を求められ、1999年に協力したのが、この世界に入るきっかけだ。
そして、いち早く海外輸出を展開。前述のイギリスに続き、2004年に中国、2008年にはスイスへ。その他、タヒチ、台湾、ドバイ、リトアニアにも津軽りんごを送り出している。販売ルートは、独自に開拓していった。
単身現地に乗り込み、交渉
以前から国や県は、農産品の海外進出の支援を行っている。商談会や展示会といった現地企業との出会いの場が用意され、意欲があれば出展するのはさほど難しくない。
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