大森屋 日本の伝統食材「海苔」の魅力を世界に発信
2027年で創業から100年を迎える海苔の老舗メーカー大森屋。日本古来の食材である海苔の美味しさや魅力を、時代に合わせて常に新しい形で表現してきた。大阪・関西万博では、おにぎり販売の「のり結び」も出店。世界へ向け、日本の海苔の素晴らしさを発信する。
稲野 達郎(株式会社大森屋 代表取締役社長)
「隣村作戦」で商品の幅を広げ
日本の食卓に浸透
江戸時代から良質な海苔の産地として知られていた東京湾岸の大森。昭和2年(1927年)、創業者がここで採れた海苔を使って大阪で味付けしたのが、「大森屋」の始まり。以降、味付のり・焼のりを中心に、海苔を使った派生商品として、お茶漬・ふりかけなどを発売し、商品の幅を広げてきた。
「和食を軸に、お米まわりの商品を展開してきました。海苔の売り場を起点とした『隣村作戦』で、海苔の横のふりかけ、その横のお茶漬と、隣の売場で『大森屋』の名前に触れてもらい、浸透させていく戦略で成長を続けてきました」と、稲野達郎社長。
「消費者の視点に立った経営」を企業理念とする同社。メーカーであるがゆえにプロダクトアウトの発想が強くなりがちだが、時代ごとに変化する消費者ニーズに応じ、新製品を出し続けていくことを重視している。
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