バーテンダーのレベルは銀座に匹敵? 「カクテルの街」宇都宮
全国トップレベルのバーテンダーが集い、店を構える宇都宮市。「カクテルの街」である同市には、一流のバーテンダーを志す若者たちが移り住む。ハコモノでなく、市井の人々による文化が、街の魅力をつくり出している。
宇都宮市は、カクテル技能競技の全国大会で、数多くの優勝者を輩出してきた「カクテルの街」だ。バーテンダーの業界では、その人数とバーテンダーのレベルは、銀座と比肩するほどと言われているという。
1989年、第15回全国バーテンダー技能競技大会で総合優勝を果たした小川信行氏は、『夢酒(ムッシュ)OGAWA パイプのけむり』のオーナーバーテンダー。後輩の育成に尽力し、宇都宮から何人もの総合優勝者を輩出してきた立役者の一人である。
高校卒業後に就職したホテルでカウンターに配属されて以来、バーテンダー一筋50年。「仕事だから続けてきただけ」と柔和な笑みを見せるが、カクテルへの思いは熱い。
「『東京に負けるか』という思いで、全国ナンバー1を目指してきました」
「街の文化」が人を呼び込む
大会で全国一の称号を得るためには、相当の練習量と熱意が必要になる。
「私は、入ったばかりの新人にすぐカクテルをつくらせます。宇都宮には、新人が緊張しながらつくった初めてのカクテルを飲み、その後の成長を見守ってくださるお客様がいます。そうした関係性の中で、たくさんのことを学んでいくんですよ」
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