アイデアを出し合い 構想案を構想計画へ

アイデアを出し合い構想案を構想計画へ

2年次では演習を中心に、「事業構想計画書」の策定に取り組む。8月初旬には、前期の総括として「事業構想研究中間発表会」が行われ、事業構想計画書の進捗を2年次全員がプレゼンテーションした。世の中を変え、より良い社会を築くための構想が次々と発表された。

今回の発表会では、各院生が事業構想案や進展、具体的なフィールド・リサーチ手法、実現に向けた課題などを発表。日頃から演習で指導を受けている教授のほかに、幅広い範囲の教授や院生、修了生からのフィードバックを得ることを目的として行われた。

社会の一翼を担う事業構想が発表され、会場は真剣な空気で緊張感につつまれた。院生同士は互いの発表やアイデアの出し合いを通して刺激し合い、各々の事業構想研究の深化に繋がる貴重な機会となった。

教員、院生から鋭い指摘もあり、充実したディスカッションが行われた

 

修了生の事業構想

インバウンドを促進する外国人観光客向けホステル

河津考樹 株式会社コーテリー 代表取締役1期生(2012年度入学)

これまで東京で不動産会社に勤務していました。母親が名古屋で不動産会社を経営しているので、承継者としてその会社に移り、新しい不動産プロジェクトを構想するために大学院に入学しました。

現在の構想が固まったのは、2年次の秋ごろでした。不動産業の知見から「建物や空間を活かす」ことを軸に、海外に留学した経験や、海外各地を回った旅好きの一面から「インバウンドに関わるプロジェクトをやりたい」と思い、構想を計画しました。

社会的な課題認識としては、訪日外国人観光客が増加している一方で、都心の宿泊部屋数は足りていないこと。また、既存のホステルは数が少なく、利便性、デザイン性や快適性がそれほど高くないものがほとんどです。手頃な価格のホステルは、日本を訪れる外国人の層を広げ、インバウンドの強化にもなります。このホステルは赤坂という都心に位置し、デザイン性と快適性にこだわり、カフェとバーを併設していて、近くのオフィスの人や住民も気軽に来店できます。その中で地域の人と外国人観光客の交流の場もつくっていきたいと考えています。

大学院には多様な業界の教員、院生がいることが魅力です。異業種の方の話を聞き、構想を話し合うことで、頭が柔らかくなり、視野を広げることができました。マーケティングや地域活性の考えも含め、業界外の視点やビジネスモデルを研究することで、同業者とは異なる事業展開ができました。

料亭をリノベーションし、カフェとバー併設のホステル型宿泊施設「Kai」を6月に赤坂にオープンした

 

新事業のアイデアを考え構想する
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