2015年9月号
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オープンイノベーション

決済からセキュリティまで 大手金融、Fintechに熱視線

月刊事業構想 編集部

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高度なIT技術と斬新なアイデアで金融業界に新風を巻き起こすFintech。彼らは既存金融機関にとって競争相手であると同時に協業相手でもある。欧米では、両者が協業し、新たなエコシステムを構築する動きも活発だ。

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Fintech登場の背景

「シリコンバレーがやってくる。銀行業を代替する何百ものベンチャー企業が登場している」。これはJPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモンCEOの発言だ。

金融危機後、体制の再整備に追われ顧客の不満に中々応えられなかった大手金融機関を後目に、ペイパルやスクエアといった金融ITベンチャーが急速に成長した。彼らはFinanceとTechnologyを掛けあわせた造語で「Fintech」と呼ばれる。日本総合研究所の野村敦子主任研究員は、「Fintech登場の背景には、複数の要因があります」と話す。

一つ目は、既存金融機関の規制強化への対応。金融危機後、既存の金融機関は規制強化に対応するためコスト削減や業務の効率化・合理化を進める必要に迫られた。ここに、Fintechが持つ高度なIT技術を提供するチャンスが生まれた。

二つ目は、金融機関が、より安定的な資金調達や収益性を求め、個人や中小企業を対象としたリテール金融に力を入れ始めたこと。大手金融機関が手がけないニッチ分野の開拓や、顧客ごとにフィットしたサービスの提案など、小回りの利くFintechならではの介入余地が多く出てきた。

そして三つ目は、インターネットやスマートフォンの発展と普及だ。IT環境の進展で、自前の設備を持たなくてもクラウドを利用しビジネスを立ち上げる環境が整ったことに加え、大きな店舗を構えなくともスマホを通じて自分たちのサービスを広く顧客に提供できるようになった。

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