農場は無料の「0円リゾート」 地域住民との交流で「農」再生

早くから6次産業化を実践し、事業を拡大してきた船方農場グループ。創設者の坂本多旦氏は、農場の一部を無料で開放する「0円リゾート」など、前例のない挑戦を続け、農業経営の新しい形を確立してきた。

山口市阿東徳佐地区にある船方農場グループ。総面積85.7haの広大な農地が広がる

今、農業の世界では、6次産業化が政策として進められている。6次産業化とは、1次産業で完結する従来の農業から、2次である加工、3次の販売までを一貫して手掛ける手法のこと。しかし、各部門が有機的に連携するのは簡単ではなく、6次産業化に成功している農村地域は数少ない。

そうした中で、「6次産業化」という言葉がない時代からそれを実践し、農業経営の革新に取り組んできた農場がある。山口県北部の山口市阿東徳佐地区にある船方農場グループだ。

船方農場グループは、農業生産の1次、生産物を加工する2次、販売や農業体験の交流事業を展開する3次までを手掛け、6次産業化を実現

「0円リゾート」で顧客を獲得

船方農場グループは、1969年に坂本多旦氏と4人の仲間たちで始まり、すぐに農業経営の法人化を目指した。

「グローバル化による農作物の競争が激しくなる中で、産業として農業経営を行っていく、いわばプロ農業者による運営の確立を目指したのです」

坂本多旦 船方農場グループ 代表

といっても当時はモデルとする事業が周りになく、試行錯誤の繰り返しだった。新しい農業をつくっていく上で、何よりも必要となったのは地域からの理解と協力だった。

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