カニかま製造機の世界企業 挑戦する「小さな勇気」で市場を開拓

練り製品の機械化を礎に、カニかま製造機で世界を席巻。豆腐、海苔、菓子などの製造機械にも進出し、強みを発揮するなど、グローバル中小企業・ヤナギヤは、時代の風を感じながら成長市場を開拓する。

カニかま製造機で世界トップの7割のシェアを誇るヤナギヤ。

今年2月に東京営業本部(中央区日本橋)を新設したヤナギヤ(本社・宇部市)。同社は、カニかま製造機では世界シェアトップの7割を占め、約20ヵ国に輸出している食品加工機械メーカーだ。しかし東京営業本部を新設した狙いは、食品にとどまらず各種製造機械の販路を広げることにある。

柳屋芳雄 ヤナギヤ 代表取締役社長

ヤナギヤの三代目となる柳屋芳雄社長は、「どこの生産現場にも、必ず『困った』がある。私たちはそれを解決し、ニーズを形にします」と、自社の持ち味を語る。東京での展開も、顧客の要望に応えたものだ。そして、技術力の熟成や知名度アップ、人材の育成などで競争力を高め、研究開発機関とのコラボを進めることで、食品加工機械の枠を越えて総合機械メーカーに飛躍することを視野に入れている。

現在、約20ヵ国でヤナギヤのカニかまラインが稼働している

「surimi」を世界に広げる

ヤナギヤは大正5年(1916)にかまぼこ店として創業。昭和に入ると手作業だった原料づくりの機械化に着手し、後に特許を取得する「撹拌擂潰機(かくはんらいかいき)」を開発。生産体制を整備し、全国に出荷されるヒット作となった。

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