安心院発グリーンツーリズム 「農家泊まり」に年1万人が来訪
農村民泊(農泊)で都市住民と農村住民との交流を図る、「安心院方式」のグリーンツーリズムの発祥の地、大分県宇佐市安心院町。県や国をも動かした安心院町の「グリーンツーリズム」は、全国の見本となっている。
大分県北部に位置し、盆地を中心に緑豊かな自然が広がる宇佐市安心院町。昔から米やブドウをはじめとする農業が盛んだったが、人口が減り、高齢化が進むなかで、ブドウ農家の宮田静一氏は、「土からモノを作るだけの農業では食べていけない」と立ち上がった。
宮田氏は、全国に先駆けた安心院町のグリーンツーリズムの立役者だ。都市住民を農村家庭でもてなし、家庭の一員として農作業や料理、食事を一緒にしながら、農村のありのままの暮らしのなかで交流するのが「安心院方式」の農家民泊(農泊)である。
1996年当初、安心院に訪れた人は80人だったが、現在は国内外からの視察も含め年間約1万人が訪れ、温かい心と心の交流が広がっている。
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