2014年4月号
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ボーン・グローバル

絶対価値とブランドの創造

弦間 明(資生堂 特別顧問)

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グローバル市場で大切なことは、世界に通用する視点と実現力を持つこと、日本人であることを誇ること、決して迎合はしないこと...。世界中で化粧品ビジネスを展開する資生堂から学ぶ。

売上高6800億円、従業員数4万8000人、世界89か国で化粧品ビジネスを展開する資生堂。この3月期には海外売上高比率が10%を超える見込みだ。

資生堂で1997年から社長を務め、現在は特別顧問である弦間明氏は、事業構想大学院大学でのサロンスピーチで、資生堂の海外進出ノウハウを解説した。

1935年のグローバル宣言

資生堂 弦間 明 特別顧問

資生堂の創業は1872(明治5)年。日本初の西洋風調剤薬局として銀座の地で産声を上げた。当時は薬といえばまだまだ漢方が主流の時代。17歳で江戸に出て西洋薬学を学んだ創業者・福原有信にとって、海軍病院の薬局長という職を辞しての独立開業だった。資生堂の社名は、新しい命を生み出すことをたたえる中国の易経の一節「至哉坤元 万物資生」に由来する。西洋科学に基づくビジネスと東洋哲学に由来する社名。創業の理念には、西洋と東洋の融合で新たなものを生み出そうという意志が込められている。

資生堂はコロンビア大学で薬学を学んだ有信の三男・信三の時、1897年に、薬から化粧品へと大きく業務をシフトチェンジする。当時は化粧品に粗悪品が多かったこともあり、技術や品質に自信を持っていた信三は新市場に挑戦した。

この信三が口癖のように言っていたことがある。

  • 商品をしてすべてを語らしめよ
  • 物事はすべてリッチでなければならない
  • ブランドは世界に通用しなければならない

ここでいう「リッチ」は、物質的なきらびやかさではなく、心の豊かさを重視したもの。また、この時代にあって既にグローバル化を視野に入れていたことが分かる。これが資生堂の創業から現代まで続く重要な遺伝子である。

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